主要3タイプとその他の方法包茎手術の種類
包茎手術にはいくつかの方法があり、それぞれで仕上がりが異なります。
手術の内容や特徴とともに、各方法でどのようなメリット・リスクがあるのかを実際に確認していきましょう。
メジャーな方法は3種類
現在、包茎手術は根元の包皮を切除する「根部切除法(バックカット法)」と、陰茎部の半ばから亀頭の付け根までをカットする「環状切開法」、「亀頭直下切開法」が主流です。
どのような手術方法なのか、実際に見てみましょう。
根部切除法
文字通り、亀頭周りの皮(包皮)ではなく、陰茎の付け根の部分をカットする方法です。
亀頭周りが自然に仕上がるというメリットがありますが、ペニス全体が腫れる可能性が高い・傷がはっきりと残る(目立つ)といったデメリット・リスクがあります。
また、亀頭周りと陰茎の根元では力が入るポイントが若干異なりますので、包皮が伸びて元に戻ってしまったり、傷跡がさらに目立つようになってしまったりする可能性も否定できません。
環状切開法
特に真性包茎で用いられている手術方法で、包茎の原因となる「包皮の狭い部分」を除去するというものです。
性感帯(リッジバンド)や裏筋(包皮小帯)を残しつつ包茎を改善するという手術包皮になりますが、白い箇所と黒い箇所を繋げるためツートンカラーになりやすいというデメリットがあります。
色がなじむまでに数年が掛かると言われておりますので、気になる方は避けた方が賢明でしょう。
亀頭直下切開法
現在最も主流と言われている方法で、カリ(亀頭)の付け根ギリギリから余分な包皮をカットする包茎手術です。
根元の白い皮をカットするためツートンカラーになりづらい・裏筋(包皮小帯)が残ることによる突っ張りがなくなるといったメリットがあります。
一方で、亀頭の付け根は性感帯が多く集まっている部分であるため感度が下がる可能性も捨てきれません。
また、包皮小帯が失われるという点については、包皮が突っ張ってしまうというリスクは下がるものの、無くなっては困るという声も多く耳にします。
仕上がりのイメージをしっかりと持つことが何よりも重要です。
その他の手術方法もご紹介
扱っているクリニックが少ないため主流とは言い難い、もしくはクリニックのオリジナルの方法等についても触れていきたいと思います。
手術方法をまず決めてから、それに対応しているクリニックを探すというのも一つの手です。
亀頭下環状切開法
亀頭直下切開法と似ておりますが、亀頭の付け根を若干残すという点で異なります。
性感帯や包皮小帯をそのまま残す(又は再形成)ため、イメージと仕上がりのギャップが少ないというメリットがあります。
一方で、亀頭直下切開法に比べてツートンカラーになりやすいというリスクがあり、環状切開法と亀頭直下切開法の中間のようなイメージです。
○○Vカット法
多くのクリニックでオリジナル手術として用いられている名称で、具体的にはMSクリニックの「亀頭直下ダブルVカット法」、皐月クリニックの「月式マイクロVカット法」、メンズライフクリニックの「ハイパーVカット法」などが有名です。
こちらは、簡単に言うと亀頭の根元までをカットしつつ包皮小帯を残す方法です。
前述した通り、亀頭直下切開法には包皮小帯(裏筋)が無くなってしまいますが、こちらの方法なら同部位を残しつつ包皮を切除することが可能です。
クランプを用いた手術
クランプやリングを用いて包皮をカットする方法です。
ガイドに沿ってメスを入れるだけのため、失敗のリスクが低い(切り口が綺麗)、安価で行えるといったメリットがあります。
一方で、個別にデザインを検討する訳ではありませんので、仕上がりに後々不満を抱いてしまう可能性(包皮の切除が足りない又は切りすぎてしまった等)もあります。
クリニックによっては5万円前後で行われている包茎手術ですので、とにかく予算を抑えたいという方にオススメの方法です。
使われる糸について
包茎手術の縫合には極細の吸収糸が使われています。
こちらは、時間の経過とともに溶けていく成分を用いた医療用の縫合糸になりますので、原則として抜糸の必要はありません(同糸は2週間程度を経過した頃から溶け始め、気づいた時には取れて無くなっています)。
そのため、トラブルがなければ一度来院するだけで施術が完了する上、ダウンタイムが少ないというメリットがあります。
なお、仮に縫合糸が残ってしまった場合であっても、抜糸は無料で対応してもらえることがほとんどです。